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DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance) は、メールの送信元ドメインの認証、メッセージの改ざん検出、およびコンプライアンスレポートのための技術です。
DMARC は、SPF (Sender Policy Framework) と DKIM (DomainKeys Identified Mail) の 2 つの技術に基づいています。SPF は、メールの送信元ドメインが正しいことを検証し、DKIM は、メールの送信元ドメインが正しく認証されていること、およびメールの内容が改ざんされていないことを検証します。
DMARC は、SPF と DKIM の 2 つの技術を組み合わせることで、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出を強化します。また、DMARC は、コンプライアンスレポートを提供することで、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出の状況を把握することができます。
DMARC は、メールのセキュリティを向上させるための強力な技術です。DMARC を導入することで、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出を強化し、メールのなりすましやスパムメールなどの攻撃から組織を保護することができます。
DMARC の導入は、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出を強化するための強力な方法です。DMARC を導入することで、メールのなりすましやスパムメールなどの攻撃から組織を保護することができます。
この場合を例に説明
# dig _dmarc.fl8.jp txt _dmarc.fl8.jp. 120 IN TXT "v=DMARC1; p=none; sp=none; ri=3600; rua=mailto:postmaster@fl8.jp; ruf=mailto:postmaster@fl8.jp"
p: メール受信者に要望する認証失敗時の動作は何もしない
sp: サブドメインに対するポリシーも何もしない
ri: 集約レポートの送信間隔は、1時間
rua: 集約レポートの送り先は、postmaster@fl8.jp
ruf: 失敗レポートの送り先もは、 postmaster@fl8.jp
パラメータ | 概要 |
---|---|
adkim | DKIM 認証識別子のアライメントモード (r, s) |
aspf | SPF 認証識別子のアライメントモード (r, s) |
fo | 失敗レポートのオプション (0, 1, d, s) |
p | メール受信者に要望する認証失敗時の動作 (none, quarantine, reject) |
pct | ポリシーを適用するメールの割合 (0〜100, デフォルトは100) |
rf | 失敗レポートの形式 (現状 afrf のみ) |
ri | 集約レポートの送信間隔 (デフォルトは86400秒=24時間) |
rua | 集約レポートの送り先 (URI で指定) |
ruf | 失敗レポートの送り先 (URI で指定) |
sp | サブドメインに対するポリシー (none, quarantine, reject) |
v | バージョン番号 (現状 DMARC1 のみ) |
adkim、 aspf パラメータは、r(relaxed mode) or s(strict mode)
fo: 失敗レポートのオプション
値 | 意味 |
---|---|
0 | 全ての認証が pass で無かった場合に失敗レポートを生成する |
1 | いずれかの認証が pass で無かった場合に失敗レポートを生成する |
d | DKIM の署名検証が失敗した場合に失敗レポートを生成する |
s | SPF の検証が失敗した場合に失敗レポートを生成する |
p: メール受信者に要望する認証失敗時の動作
値 | 処理 |
---|---|
none | 特に何もしない |
quarantine | 認証に失敗した場合不審なメールとして扱う |
reject | 認証に失敗した場合 (SMTP 上で) メール拒否 |
メール受信サーバーはDMARCポリシーを適用できません。その結果、SPFやDKIMの検証結果に基づいて何もしない場合があります。受信サーバー側での独自のポリシーやルールに従ってメールを処理することになりますが、DMARCレポートは生成されません。
DMARCレコードが存在し、「none」というポリシーが設定されている場合、メール受信サーバーはDMARC検証を実行しますが、特定のアクション(隔離や拒否)は行いません。検証結果とレポートを送信する設定が含まれている場合、ドメイン所有者にレポートが送信されます。このレポートにより、ドメインのメールがどのように処理されているかをモニタリングすることができます。
DMARCポリシーは適用されず、レポートも生成されません。受信サーバーは独自の判断でメールを処理します。