ユーザ用ツール

サイト用ツール


サイドバー

このページの翻訳:



最近の更新



Tag Cloud

このページへのアクセス
今日: 1 / 昨日: 3
総計: 922

02_freebsd:99_その他:アップグレード

FreeBSD - アップグレード

まずは、CVSupでソースを最新にする必要があります。

今回はFreeBSD 5.4 ⇒ FreeBSD 6.0 へ

CVSupをインストール

※Portsを最新版にするは こちら

 # cd /usr/ports/net/cvsup-without-gui
 # make clean
 ===>  Cleaning for libiconv-1.9.2_1
 ===>  Cleaning for gettext-0.14.5
 ===>  Cleaning for gmake-3.80_2
 ===>  Cleaning for libtool-1.5.20
 ===>  Cleaning for ezm3-1.2
 ===>  Cleaning for cvsup-without-gui-16.1h_2
 # make install

/etc/stable-supfileを用意

 # cp /usr/share/examples/cvsup/stable-supfile /etc/stable-supfile
 # chmod 644 /etc/stable-supfile 

/etc/stable-supfileを修正

 # vi /etc/stable-supfile
 ---------------------------------
 *default host=CHANGE_THIS.FreeBSD.org
               ↓
 *default host=cvsup.jp.FreeBSD.org
 
 *default release=cvs tag=RELENG_5
               ↓ 
 *default release=cvs tag=RELENG_6 

RELENG_6というのは、6-STABLE(FreeBSD 6.xの開発版)を指しています。

5.2.1-RELEASEを更新するのが目的ならば、RELEASE版のFreeBSDのツリーは例えば5.1-RELEASEであれば「RELENG_5_1」、5.2-RELEASEや5.2.1-RELEASEであれば「RELENG_5_2」と言った感じに変更します。

実行してみる(ソースの同期)

▼やり方はPortsの場合とほぼ同じです。

 # cvsup -g -L 2 /etc/stable-supfile
 ---------------------------------
 .
 .
 .
 .
 .
 .

自動設定

 # crontab -e
 ---------------------------------
 00 6 * * * root /usr/local/bin/cvsup -g -L 2 /etc/stable-supfile

ソースのコンパイル(make buildworld)

ソースの同期が完了したら、同期したソースをコンパイルします。

ソースをコンパイルするには、make buildworldというコマンドを使います。

これを行うと、kernelを除くFreeBSDのベースシステム全てがコンパイルされます。

※すっごく時間がかかります。(うちのCeleron 600MzのPCだと6時間くらい)

 # cd /usr/src
 # make buildworld

このようにして、放置しておくとbuildworld.logにログを残してくれます。

 # /usr/bin/nohup time make buildworld >buildworld.log &

kernelのコンパイル(make buildkernel)

ソースがコンパイルできたら、次はkernelをコンパイルします。

kernelをコンパイルするには、make buildkernelというコマンドを使います。

make buildworldと同様に/usr/srcで

 # make buildkernel KERNCONF=MYKERNEL
 # make installkernel KERNCONF=MYKERNEL
 # reboot

また、KERNCONF=MYKERNELを/etc/make.confに記述しておくと、make buildkernelとやれば自動的に指定したコンフィグファイルを参照してkernelを作成してくれます。

シングルユーザモードで起動

デーモンくんの表示されている個所で、シングルユーザモードを選択肢する。

 # fsck -p         (ファイルシステムのチェック)
 # mount -u /      (/を読み書き可能にして再マウント)
 # mount -a -t ufs (/etc/fstabに指定されているその他のUFSを全てマウント)
 # swapon -a       (スワップを有効にする)

コンパイル済みのシステムのインストール(make installworld)

 # cd /usr/src
 # make installworld

/etcファイルの更新

mergemasterの主な使い方は、よく文章を読めば理解できるとは思うのですが、

まずmergemasterは仮のルートを作って、そこへ新しい/etcを置きます。

そこから、/etcへコピーするか、/etcにあるものを保持するかを選択できるんですが、主な操作方法は3つです。

 新しいファイルに更新する場合は"i"
 /etc にあるものをそのまま使う時は"d"
 マージする時は"m"

/etcのバックアップを取っておく

 # cd /
 # cp -Rp etc etc.OLD

mergemaster

mergemaster -siva 後、mergemaster -sivr すると楽に作業が行えます。

siva により、現在環境にないファイルをコピーしますので、変更のあるファイルのみを -sivr で適用することになりますので、

単に mergemaster する場合よりも格段に作業量が減ります。

 # mergemaster -siva
 # mergemaster -sivr

古いライブラリの削除

※ただし、古いライブラリを削除した場合、それに依存していたports等が起動できなくなる場合もあるかも知れない。

 # make delete-old
 # make delete-old-libs

古いライブラリを削除して、portsが起動できなくなった場合

-/var/log/mail.logにこんなエラーが出てました。

 deferral: /libexec/ld-elf.so.1:_Shared_object_"libz.so.2"_not_found,_required_by_"vdelivermail"/
 delivery 4: deferral: /libexec/ld-elf.so.1:_Shared_object_"libcrypt.so.2"_not_found,_required_by_"vdelivermail"/

-対処:シンボリックリンクを貼ってやると、とりあえず動くみたいです。

 # ln -s /lib/libz.so.3 /lib/libz.so.2
 # ln -s /lib/libcrypt.so.3 /lib/libcrypt.so.2

ソースのバージョン確認

/usr/src/sys/conf/newvers.sh

中に記載。間違っていると時間の大幅なロスになるため、必ず確認する。

02_freebsd/99_その他/アップグレード.txt · 最終更新: 2012/12/21 17:11 by matsui