U.3とU.2は共にサーバーやストレージなどのIT設備で用いられるインターフェイスの規格で、SSDなどのデバイスの接続に使用されますが、以下の点で違いがあります。
U.2 | U.3 | |
---|---|---|
物理接続 | NVMeをSATAエクスプレス形式で物理接続られることを規定 | SAS、SATAそしてNVMeの物理接続持つ |
通信プロトコル | NVMeまたはSATA | SAS、SATAそしてNVMe |
速度 | 最大4GB/s(PCIe 3.0 x4) | 最大32Gb/s(PCIe 4.0 x8) |
コネクタ型 | SFF-8639 コネクタ | SFF-TA-1001 (GEN-Z) コネクタ |
易用性 | U.2 SSDやNVMe SATA SSDに直接接続する場合、アダプターカードが必要 | U.3 SSDに直接接続可能で,SAS/SATA SSDにも対応しているため互換性が高い |
用途 | ストレージデバイス向け | ストレージデバイスとエンタープライズ向け |
互換性 | U.2デバイスはU.3スロットに取り付け可能 | U.3デバイスはU.2スロットに取り付け可能 |
U.2は小型の四角いコネクタで、SATAと同様の形状をしています。
U.3は物理的にはSASと同じ形状をしており、より大きなコネクタを使用します。
U.2はNVMe、SATAでの接続のみ対応しており、異なるプロトコルを同時に扱うことはできません。
U.3はNVMe、SATA、SASの3つのプロトコルに対応しており、同じコネクタとケーブルを通じて異なるプロトコルが使用できます。
U.3はトライアド(3つの)統一接続規格であり、ストレージデバイスと母体サイドの接続をスムーズにするため、コスト節減やスペースの最適化を実現できます。
要するに、両者の最大の違いは、U.3がNVMe、SATA、SASの3つのプロトコルを同じ物理的なコネクタでサポートしている一方で、U.2はNVMeとSATAのみをサポートしていることです。