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vipw

機能

vipwコマンドは、/etc/passwdファイルを直接編集します。
vipwコマンドを実行すると、エディタが起動し/etc/passwdがオープンします。
起動されるエディタは、環境変数EDITORで指定したエディタに変更できます。
passwdの記述形式に従って、ユーザー情報を入力します。

vipwコマンドは、スーパーユーザー(root)権限でのみ実行可能です。
また、同時に複数のユーザーがスーパーユーザーとしてファイルを編集できないよう、編集中は、&b; paswdファイルがロックされます。
これに対してviなどのエディタで直接passwdファイルを編集しようとすると、passwdファイルはロックされません。
ロックされないと、passwdファイル編集中に他のユーザーが別の変更(passwdコマンド、chshコマンドなどで)
を行ってしまい、その変更を上書きして元に戻してしまう可能性があります。
passwdファイルは、エディタで直接編集するのではなく、必ずvipwなど専用のコマンドを用いて編集するようにします。

構文

vipw

コマンド例

# vipw
# $FreeBSD: src/etc/master.passwd,v 1.25.2.6 2002/06/30 17:57:17 des Exp $
#
root:$1$rqHaqx8z$VeMIu58Z4gyh8drnmuAq61:0:0::0:0:Charlie &:/root:/bin/csh
toor:*:0:0::0:0:Bourne-again Superuser:/root:
daemon:*:1:1::0:0:Owner of many system processes:/root:/sbin/nologin
operator:*:2:5::0:0:System &:/:/sbin/nologin
bin:*:3:7::0:0:Binaries Commands and Source:/:/sbin/nologin
tty:*:4:65533::0:0:Tty Sandbox:/:/sbin/nologin
kmem:*:5:65533::0:0:KMem Sandbox:/:/sbin/nologin
games:*:7:13::0:0:Games pseudo-user:/usr/games:/sbin/nologin
news:*:8:8::0:0:News Subsystem:/:/sbin/nologin
man:*:9:9::0:0:Mister Man Pages:/usr/share/man:/sbin/nologin
sshd:*:22:22::0:0:Secure Shell Daemon:/var/empty:/sbin/nologin
smmsp:*:25:25::0:0:Sendmail Submission    
mailnull:*:26:26::0:0:Sendmail Default User:/var/spool/mqueue:/sbin/nologin
bind:*:53:53::0:0:Bind Sandbox:/:/sbin/nologin
xten:*:67:67::0:0:X-10 daemon:/usr/local/xten:/sbin/nologin
pop:*:68:6::0:0:Post Office Owner:/nonexistent:/sbin/nologin
www:*:80:80::0:0:World Wide Web Owner:/nonexistent:/sbin/nologin
nobody:*:65534:65534::0:0:Unprivileged user:/nonexistent:/sbin/nologin