目次

route

機能

ルーティングテーブルの表示や設定を行う。~
ルーティングテーブルとは、パケットを目的のネットワークに送る為に、必要な通過経路を指定する設定リストです。
オプションや引数をつけない場合は、現在設定されているルーティングテーブルを表示します。
ルーティングテーブルに経路を追加、削除するには、目的ネットワークアドレス、もしくは目的ホストアドレス、ゲートウェイアドレスなどを指定します。

構文

 route [-dnqtv] command [[modifiers] args]

オプション

     -d      デバッグモードで実行します。すなわち、ルーティングテーブルを実際
             には変更しません。

     -n      レポートの出力において、ホスト名とネットワーク名のシンボル名での
             表示を抑止します (シンボル名と数字によるアドレスの変換処理には時
             間がかかり、またネットワークが正常に動作している必要があります。
             そのため、特にネットワークの動作の修正中には、変換処理を行わない
             方が好都合かもしれません)。

     -v      (冗長モード) 詳細な情報を出力します。

     -q      add, delete, flush コマンドからの全ての出力を抑制します。

command

route ユーティリティでは以下の 6 つのコマンドを提供しています。

     add         ルートを追加します。
     flush       全てのルートを削除します。
     delete      指定されたルートを削除します。
     change      ルートの属性 (ゲートウェイなど) を変更します。
     get         ある宛先に対するルートを検索し、表示します。
     monitor     ルーティング情報ベースの変更、ルーティング検索の失敗、ネット
                 ワーク分割の疑いなどの情報を継続的に報告します。

コマンド例

192.168.1.11に対するルートを検索し、表示

 rl1を使ってアクセスしている事がわかる。

 $ route -n get 192.168.1.11
    route to: 192.168.1.11
 destination: 192.168.1.11
   interface: rl1
       flags: <UP,HOST,DONE,LLINFO,WASCLONED>
  recvpipe  sendpipe  ssthresh  rtt,msec    rttvar  hopcount      mtu     expire
        0         0         0         0         0         0      1500       175

ルーティングを追加する

 #  route add -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 eth0

ルーティングを削除する

 #  route del -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 eth0

Linuxコマンド例

route add -net 10.200.0.0/16 gw 192.168.10.1
route delete -net 10.200.0.0/16 gw 192.168.10.1
# route -n
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
192.168.33.0    0.0.0.0         255.255.255.0   U     0      0        0 vpn_nic01
182.48.50.0     0.0.0.0         255.255.254.0   U     0      0        0 eth0
169.254.0.0     0.0.0.0         255.255.0.0     U     0      0        0 vpn_nic01
0.0.0.0         182.48.50.1     0.0.0.0         UG    0      0        0 eth0