====== restore ======
===== 機能 =====
restoreコマンドは、dumpコマンドでバックアップされたデータをリストアします。
dumpコマンドでバックアップ荒れたデータは、ファイルシステムのマウントポイントからの相対パスで記録されます。
restoreコマンドは、コマンドが実行されたカレントディレクトリ以下にdumpデータの相対パスに従って
ファイルを復元します。
そのため、ファイルシステムのマウントポイントのディレクトリにあらかじめ移動しておく必要があります。
dumpコマンドはファイルシステム単位でバックアップを行いますが、restoreコマンドはxオプションで
指定したファイルのみをバックアップできます。
==== 対話モードで実行する ====
「i」オプションを指定すると、対話モードでrestoreコマンドが起動され、restoreコマンドの
プロンプトから各種コマンドを実行して、バックアップされている内容を確認したり、
データをリストアしたりできます。
=== 主な対話モードコマンド ===
ls ディレクトリ一覧を表示する
cd ディレクトリを移動する
extract ファイルを抽出する
quit restoreコマンドを終了する
===== 構文 =====
restore [オプション] [ファイル名] (FreeBSD)~
ufsrestore [オプション] [ファイル名] (Solaris)
===== オプション =====
|b|ブロックサイズ(ブロッキングファクタ)を指定する|
|f|指定されたファイルからリストアするためのバックアップデータを読み込む|
|i|対話モードでリストアを行う|
|r|リストアする|
|t|バックアップデータの内容を表示する|
|v|処理の詳細な情報を表示する|
|x|指定されたファイルをリストアする|
===== コマンド例 =====
=== バックアップデータの内容を表示する ===
# restore tf /dev/rst0
DUMP date: Fri Apr 23 13:08:05 1999
Dumped from: the epoch
Level 0 dump of /tmp on hostname:/dev/sd0s1e
Label: none
2 .
1768 ./.XF86Setup191
15360 ./.XF86Setup191/3d5e8fdc-8513985
・
・
=== バックアップデータをリストアする ===
# restore rf /dev/rst0
# ls -l
total 1354
drwxrwxrwt 2 root bin 512 Mar 29 16:51 .X11-unix/
drwx------ 3 root bin 512 Mar 16 19:19 .XF86Setup191/
drwxrwxrwx 2 bin bin 512 Apr 16 22:08 .iroha_unix/
-rw------- 1 root wheel 31936 Apr 23 13:13 restoresymtable
drwxr-xr-x 10 root bin 1536 Apr 22 21:51 testdir/
#
=== 詳細情報を表示してリストアする ===
#restore rvf /dev/rst0
Verify tape and initialize maps
Tape block size is 32
Dump date: Fri Apr 23 13:08:05 1999
Dumped from: the epoch
Level 0 dump of /tmp on hostname:/dev/sd0s1e
Label: none
Begin Level 0 restore
{{tag>Unixコマンド 圧縮・復元・パックアップ}}