====== kill ======
===== 機能 =====
killコマンドは、指定したプロセスIDのプロセスを終了させます。
たとえば、暴走したりハングアップしたプロセスを強制終了させる、といった事ができます。
また、killコマンドは、ハイフン(-)に続けてシグナル名(またはシグナル番号)を指定して、任意の
種類のシグナルを指定したプロセスに送ることができます。-lオプションを指定してkillコマンドを
実行すると、指定可能なシグナルの一覧が表示されます。
一般ユーザがkillコマンドでシグナルを送れるのは、自分が起動したプロセスだけですが、
スーパーユーザは全てのプロセスに対してシグナルを送れます。
===== 構文 =====
kill [オプション] プロセスID
kill %ジョブ番号
===== オプション =====
|-シグナル名または番号|指定したシグナル名(または番号)のシグナルを送る。|
|-l|指定可能なシグナルの一覧を表示する。|
==== 主なシグナル番号とシグナル名は次のとおりです ====
|1|HUP (hang up)|ハングアップ|
|2|INT (interrupt)|割り込み(Ctrl+C)|
|3|QUIT (quit)|中断(Ctrl+\)|
|6|ABRT (abort)||
|9|KILL (non-catchable, non-ignorable kill)|強制終了|
|14|ALRM (alarm clock)||
|15|TERM (software termination signal)|終了|
==== コマンド例 ====
=== 自分の実行したプロセスを強制終了する ===
> tail -5f /var/log/messages & バックグラウンドでtailコマンドを実行する。
[2] 7801
> ps 現在実行中のプロセスを表示する。
PID TT STAT TIME COMMAND
7647 p0 Ss 0:00.17 -csh(csh)
7709 p0 T 0:00.01 man csh
7710 p0 T 0:00.01 sh -c /usr/bin/zcat /usr/share/man/cat1/csh.1.gz |j
7711 p0 T 0:00.01 /usr/bin/zcat /usr/share/man/cat1/csh.1gz
7712 p0 T 0:00.03 jless
7801 p0 S 0:00.01 tail -5f /var/log/messages
7802 p0 R+ 0:00.00 ps
> kill 7801 プロセスID(7801)を終了させる
[2] Terminated tail -5f /var/log/messages 終了の旨が表示される
> ps 7801
PID TT STAT TIME COMMAND プロセスID(7801)は存在しない、終了している。
>
=== 実行中のプロセスにシグナルを送る ===
# ps ax | grep sendmail 実行中のプロセスを表示し、sendmailを含むものを抜き出す
15508 ?? Is 1:34.44 sendmail: accepting connections on port 25 (sendmail)
# cat /var/run/sendmail.pid
15508
# kill -HUP 15508 sendmailにHUPシグナルを送る
# tail -2 /var/log/maillog maillogに残されたsendmailのログを確認する
Apr 20 20:06:28 unixsvr1 sendmail[15508]: restarting /usr/sbin/sendmail on signal
#
{{tag>Unixコマンド ジョブ・タスク管理}}