====== dump ======
===== 機能 =====
dumpコマンド(Soralisではufsdumpコマンド)は、指定されたファイルシステムのバックアップを取ります。
dumpコマンドでバックアップしたデータは、restoreコマンドでリストアできます。
ダンプレベルに0を指定すると、ぷるばっくあぷがとれ、1~9を指定すると
差分バックアップ(インクリメンタルバックアップ)が取れます。
バックアップデバイスは、-fオプションを指定し、バックアップ先のファイルとして
バックアップデバイスファイル名(/dev/rst0など)を指定します。
ハードディスク上にバックアップファイルを作成する
バックアップ先のファイルとしてハイフン「-」のみを指定すると、データは標準出力され
この出力をファイルにリダイレクトしてハードディスク上にバックアップファイルを作成できます。
==== tarコマンドとの使い分け ====
dumpコマンドがファイルシステム単位でバックアップをとるのに対し、tarコマンドは
任意のディレクトリ以下をアーカイブできるので、システム全体のバックアップは
dumpコマンドで、それ以外のバックアップはtarコマンドで、といった使い分けができます。
===== 構文 =====
dump [オプション] ファイルシステム (FreeBSD)
ufsdump [オプション] ファイルシステム (Solaris)
===== オプション =====
|-n|数値で指定されたダンプレベルでバックアップを取る|
|-b|ブロックサイズを指定する|
|-d|記録密度を指定する|
|-f|指定された(デバイス)ファイルにバックアップデータを出力する|
|-s|バックアップメディアの容量をフィート単位で指定する|
|-u|バックアップ終了時に/etc/dumpdatesのバックアップ記録を更新する|
===== コマンド例 =====
=== SCSIのテープドライブに/homeパーティションをフルバックアップする ===
# dump 0uf /dev/rst0 /home
DUMP: Date of this level 0 dump: Thu Apr 22 19:59:51 1999
DUMP: Date of last level 0 dump: the epoch
DUMP: Dumping /dev/resd0s1h (/home) to /dev/rst0
DUMP: mapping (Pass I) [regular files]
・
・
=== /homeをhome.bakとしてハードディスク上にバックアップを作る ===
root@vaio# dump -0uf - /home > /work1/aa
DUMP: Date of this level 0 dump: Sat May 21 21:10:05 2005
DUMP: Date of last level 0 dump: the epoch
DUMP: Dumping /dev/ad0s1g (/home) to standard output
DUMP: mapping (Pass I) [regular files]
DUMP: mapping (Pass II) [directories]
DUMP: estimated 454621 tape blocks.
DUMP: dumping (Pass III) [directories]
DUMP: dumping (Pass IV) [regular files]
DUMP: DUMP: 461079 tape blocks
DUMP: finished in 114 seconds, throughput 4044 KBytes/sec
DUMP: level 0 dump on Sat May 21 21:10:05 2005
DUMP: DUMP IS DONE
root@vaio# ls -l /work1
-rw-r--r-- 1 root wheel 472135680 5 21 21:12 home.bak
{{tag>Unixコマンド 圧縮・復元・パックアップ}}