====== 2023.05.27 DMARC ====== DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance) は、メールの送信元ドメインの認証、メッセージの改ざん検出、およびコンプライアンスレポートのための技術です。 DMARC は、SPF (Sender Policy Framework) と DKIM (DomainKeys Identified Mail) の 2 つの技術に基づいています。SPF は、メールの送信元ドメインが正しいことを検証し、DKIM は、メールの送信元ドメインが正しく認証されていること、およびメールの内容が改ざんされていないことを検証します。 DMARC は、SPF と DKIM の 2 つの技術を組み合わせることで、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出を強化します。また、DMARC は、コンプライアンスレポートを提供することで、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出の状況を把握することができます。 DMARC は、メールのセキュリティを向上させるための強力な技術です。DMARC を導入することで、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出を強化し、メールのなりすましやスパムメールなどの攻撃から組織を保護することができます。 DMARC の導入は、メールの送信元ドメインの認証とメッセージの改ざん検出を強化するための強力な方法です。DMARC を導入することで、メールのなりすましやスパムメールなどの攻撃から組織を保護することができます。 ===== 記述例 ===== この場合を例に説明 # dig _dmarc.fl8.jp txt _dmarc.fl8.jp. 120 IN TXT "v=DMARC1; p=none; sp=none; ri=3600; rua=mailto:postmaster@fl8.jp; ruf=mailto:postmaster@fl8.jp" p: メール受信者に要望する認証失敗時の動作は何もしない sp: サブドメインに対するポリシーも何もしない ri: 集約レポートの送信間隔は、1時間 rua: 集約レポートの送り先は、postmaster@fl8.jp ruf: 失敗レポートの送り先もは、 postmaster@fl8.jp ^パラメータ^概要^ |adkim|DKIM 認証識別子のアライメントモード (r, s)| |aspf|SPF 認証識別子のアライメントモード (r, s)| |fo|失敗レポートのオプション (0, 1, d, s)| |p|メール受信者に要望する認証失敗時の動作 (none, quarantine, reject)| |pct|ポリシーを適用するメールの割合 (0〜100, デフォルトは100)| |rf|失敗レポートの形式 (現状 afrf のみ)| |ri|集約レポートの送信間隔 (デフォルトは86400秒=24時間)| |rua|集約レポートの送り先 (URI で指定)| |ruf|失敗レポートの送り先 (URI で指定)| |sp|サブドメインに対するポリシー (none, quarantine, reject)| |v|バージョン番号 (現状 DMARC1 のみ)| adkim、 aspf パラメータは、r(relaxed mode) or s(strict mode) fo: 失敗レポートのオプション ^値^意味^ |0|全ての認証が pass で無かった場合に失敗レポートを生成する| |1|いずれかの認証が pass で無かった場合に失敗レポートを生成する| |d|DKIM の署名検証が失敗した場合に失敗レポートを生成する| |s|SPF の検証が失敗した場合に失敗レポートを生成する| p: メール受信者に要望する認証失敗時の動作 ^値^処理^ |none|特に何もしない| |quarantine|認証に失敗した場合不審なメールとして扱う| |reject|認証に失敗した場合 (SMTP 上で) メール拒否| {{tag>日記 mail DKIM DMARC SPF}}